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岩佐倫太郎ニューズレター【音楽ホール「フェニーチェ堺」の音響測定会◆

[ 2019-02-25 ]

残響2.0秒というのは神話ではないのか。ホールの特定地点の理想状態の時の部分値だろう。

このホールは、「2.0秒神話」の呪縛を越えようとしているようにも思える。

【フェニーチェ堺での音響測定会◆

ちょうど1週間前の日曜(注;2019年2月10日)。今秋オープン予定の堺市の音楽ホール「フェニーチェ堺」。中に入ると眼を圧倒するような容積のある、つまり天井の高い空間が広がっていた。しかもウッディなナチュラル・テイストで抑制の効いたカラリングにも好感を覚える。そんな第一印象の中で音響測定実験が始まった。
一般に「ホールの残響、2.0秒」などと言われ出したのは、1980年代、大阪にシンフォニー・ホール、東京にサントリーホールが相次いで出来たころからではないか。僕はシンフォニーには年に30回以上通ったこともあって、カラヤンが世界一と認めたこのホールの音が好きだし、僕の耳の基準になっている。最近の日本の新設ホールのばあい、そうしないとコンペに通らないのか、審査員もそれに呪縛されているのか、見事なまでに残響2.0秒に統一され、2.0が神話化されてしまっている。ヨーロッパの有名オペラ劇場でもそれ以下のところは結構あるのだが。
ところで残響時間を官能で測るのは困難なので、われわれ音楽ファンにはもっと簡便なホールの性能の見方がある。天井が高いかどうかなのである。つまるところ残響とは山のコダマと同じだ。「ヤッホー」と叫ぶと、いくつかのコダマが返ってくる。早いのも遅いのもあるが。同様にホールにおいても、器楽の音や歌声は、直接届くほか、壁や天井にぶつかって反射して、遅れて時間差があるものが一緒になって耳に入ってくる。この時、2.0秒前後の残響だと、音に奥行きも輪郭も感じられ、人の耳に心地よいと言うことなのだろう。
天井の高さの判定は、客席の横幅と壁の高さを比べて、ほぼ1:1かそれに近くなっていればいいホール。床をパタっと立てたとしたら、天井に届くかどうかだ。そんなアバウトなのはイヤだ!と言う人はスペックをもらって、空間の容量の立米数を客席数で割ってみると良い。10前後の数値が出る、つまり客席数の10倍程度の空間容量を確保しているホールは、残響も大体2.0を達成していることが分かるはずだ。6倍とか7倍とかのホールは実際に音質上やはり問題を感じる。まだこんな説は誰も言ってない、僕のオリジナル。
それにしてもああ、またしても長くなりすぎた。フェニーチェ堺の最後の大実験、ドボルザークを2000人と800人で聞き比べた話は次回にさせて頂こう。



岩佐倫太郎 美術評論家

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