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第13回北畠サロンが開催されました ペットとの暮らしを楽しもう 講師 細井戸大成氏(高26期)

[ 2017-07-04 ]

第13回北畠サロン

日 時:平成29年6月17日(土)14:00〜
テーマ:〜ペットとの暮らしを楽しもう〜
    ・アニマルセラピーは身近な活動
    ・意外と知られていない獣医さんの仕事
講 師:細井戸大成氏(高26期)
   (株)VR ENGINE 代表取締役
   (公益社団法人)大阪市獣医師会 会長
   (公益社団法人)日本動物病院協会 会長


 住高への入学を決めたのは、中学の時、正門前でたまたま出会った在校生との一問一答の対応のかっこ良さにあこがれた事だった、との軽妙な語りから自己紹介が始まった。山口大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院での研修を経て、大阪市鶴見区に動物病院を開設され、(株)VR ENGINE(動物病院運営会社)代表取締役の今日に至るまで、一貫して獣医師を務められている。獣医師の信念として、動物にとっての正義の味方になる」ことをモットーにしていると、力強く語られた。

 獣医師に求められる役割は、(1)戦前、戦中では、軍馬の管理、(2)戦後の復興期では、動物性たん白質の国民への供給のための畜産振興への寄与、(3)昭和中期から平成時代では、医薬品開発研究への協働や食品衛生管理や感染症防御など人の健康に直接関わる任務、と時代と共に変遷してきた。現在では(3)の他に、家庭動物医療や獣医学教育を担う。人と動物が一つの共通世界に生きる「One World」において、人と動物の両者の健康を守る「One Health」、あるいは両者にとっての幸せを追求する「One Welfare」という概念、で獣医師の役割が捉えられるようになった。

 ペットに対する人々の認識が大きく変わった3つのきっかけを指摘できる。
(1)2003年、ペット(犬)の室内飼育が屋外飼育より増えた時。ペットが人間にとって、より一層身近な存在となった。

(2)2009年、ペットフード安全法が成立した時。農林水産省・環境省共管の委員会による3000世帯に対するアンケート調査で、ペット飼育世帯(約1400)ばかりでなく、ペット飼育経験なしの世帯(約1600)の内、過半数の世帯から「ペットの食の安全を考えてほしい」との回答が得られた。ペットが『愛玩動物』から『家族の一員』として認識され、『社会の一員』と意識され始めた時期といえる。

(3)東日本大震災など大震災や日本各地で頻発する自然災害時、人とペットとの絆の重要性が報道、認識されるようになった。
 人とペットとの関わりで言えば、人の「ペット飼育の喜び」、ペット介在による「夫婦会話の改善」、「子供の情操成長の支援」、規則正しい生活による「生活習慣病・成人病の防止」、「病人の心の癒し」など、いろいろなペット効果が指摘されている。ペット、たとえば犬、と暮らせば、信頼関係にある両者が見つめ合うこと(アイコンタクト)で、人も犬もオキシトシン(幸せホルモン)の分泌がアップすることが、近年の学術研究で確かめられている。今、若い人達が経済的にも時間的にも余裕がなく、ペットとふれ合うことが少なくなっているのは、寂しいし、精神的によくないと思う。

 アニマルセラピー(動物介在療法)という言葉は造語ではあり、動物との交流でもたらされる精神的影響を生かした補完療法のことである。ペットの高齢者施設への訪問や季節イベントへの参加などが動物介在活動として実施されている。大阪の下町でペットを飼育している家庭で育つ小学生は現在1割程度になっており、動物介在教育の活用で子供達に喜んでもらうことが、アニマルセラピーの一環として重要だと思う。

 犬の寿命は15〜20年なので、それ以前の死は防げると言える。定期検査などで慢性疾患の早期発見が重要となる。家庭動物医療への要望も多様化している。獣医師と動物看護師との連携、高度機器による検査、夜間救急動物医療・紹介診療システムなどの連携構築は急務である。ペットを「手術する/しない」の選択、安楽死を「選ぶ/選ばない」の選択は、日本では飼育者の考え方がいろいろで、選択もいろいろである。しかし、人の要望がある限り、該当する施設を整備することは必要と考えていると話された。

 地域コミュニティへのペット動物の応用としては、何といっても人と動物がふれ合う活動を実施することである。たとえば、(1)独居高齢者と若者・子供との交流イベントにペットを活用することや、(2)動物病院の一角を開放して、子供と動物とのふれ合い活動を行うこと、などである。ペット導入の高齢者施設の建築(ペピイ・ハッピープレイス玉造のまもなくの完成)が現実のものとなっている。さらに「子猫リレー事業」を通じて、老人たちから若者たちへリレーして可愛がってもらうという猫との共生の道も進められている。
 
ペットを飼っている人も、飼ったことのない人も、「ペットの役割の重要性」を再認識し、獣医さんの求められている役割も拡大していることを認識した楽しいひとときでした。

 質問タイムとなり、コーヒー、ケーキをいただきながら、いくつかの質疑応答があった。(1)発達障害児とペットとの交流は有効か、(2)犬に服を着せているのを見かけるが、犬は喜んでいるのか、(3)今後、犬、猫は増えるのか、と言った硬軟おり交ぜた質問が次々とあった。それらに対して、(1)発達障害児は感性が普通の人より素直なので、効果あり、(2)犬は着たいとは思っていないだろうが、飼い主が喜ぶのを犬が喜ぶ傾向はある、(3)犬は飼うのにチーム(夫婦や親子など)が必要なのに比べて、猫は1匹のきまま生活を好むので、高齢者や一人暮らしの人も飼いやすい、増えることを期待したい、とそれぞれの問いに丁寧に答えられ、歓談が続く中、有意義な文化講座はなごやかにお開きとなった。

                      広報委員会 澤田正實

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